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新年を迎えて皆様にご挨拶

　このページは私的な内容でして、個人的にお付き合いのある方以外にはまるっきり面白くありません。私の私生活に興味があればご覧になっても構いませんが、見てから怒らないでくださいね。

ご挨拶

近況報告　1/11 改訂版

　人によってご無沙汰の期間が異なるので、いつから報告したものか迷ったので９６年１月から。

　職を探していた９５年の末に、業種は全く異なるものの面白そうな会社を求人誌で見つけました。４代目の若社長が、古い会社の体質を変える相棒を探している、と。創業１００年近いゼネコン（general contractor）ですから、ぴったりのステレオタイプがある。そこを突かれて冒頭から「歴史のある建設会社と聞いて、たぶん多くの方はいいイメージは持たれない事でしょう。当然の事だと思います。」と書いてあると、ついつい先を読んでしまう。建設のプロは多いけれど、その枠組みを超える発想が出にくいから他業種歓迎というなら、私でもあながち的外れでもないかな。そこで暮れに、自分を思いっ切り売り込んだ経歴書を届け、通知を待つことにしました。

　するとすぐに、応募多数のためさらに絞り込みたいから志望動機や会社案内への感想、やりたい事を書いて送れと来た。字の巧拙を知りたいわけではないからワープロでも結構と、私にとっては当たり前、しかし世間の尺度では進んでいる注記もあって期待を持たせる（夏に応募した某団体は、自筆作文の提出を求めて私をムッとさせた）。そこで前に提出した書類に輪を掛けて自信に満ちたものを提出。自分を偽って入社しても苦労するだけ。どうせ採るなら覚悟の上の方が双方にとって幸せというもの。

　やりたい事として、「情報の共有化、コミュニケーションの効率化、コンピュータリテラシー（computer literacy）の普及」をあげた。この頃はまだグループウェアなんて言葉は知らなかったが、まさにそれ。後で聞いたら、ちょうど社内電子メールシステムが始動するところだったので、あまりのドンピシャぶりに驚いたらしい。１月に社長面接があって話が弾む。この段階で応募１００人以上を二十数人に絞ったとか。しかしまだまだ競合者が多くて気が抜けない。有力対抗候補は外国で技術指導をした経験があり、海外進出を計画している会社にとって有望なだけでなく、外国語がジークフリートの葉である私にとって大いに脅威。しかし結局「海外プロジェクト室 or 生活環境事業部」でなく「情報部 and 総合企画部」で採ることに落ち着いて二次面接。今度は今回の募集の影の参謀（?）Ｗさん登場。信条として書いた「渠なって水至る」の渠の字をなんて読むのかと質問。応募者にこういう事を聞けるとは大物と感心（実際は大声者だった）。そしてめでたく３月１日から株式会社アタラシに通うことになりました。肩書きは本社室情報部主任兼総合企画部主任（会社組織図によっては社長室情報部となっている）。

　はじめて触る Windows3.1 とその上で走るアプリケーションとの格闘の日々が始まります。しかし長年の経験で鍛えた勘の良さをもってたちまち習熟。ヘルプデスクとしての地位を固めました。これぞコンピュータリテラシーってものでしょう。ベンダーである富士通ビジネスシステムの技術者と名古屋支店、大阪本店への出張もしました（最終のひかりに乗り遅れ、のぞみで帰京という経験も）。また放置されていたインターネットにも手を染め、８月には個人ホームページを開いて練習を積み、１０月には会社のホームページを突貫工事で経ち上げました（シェアテキストフォーラムのオフで HTML の勉強をしていたことが活きました）。４月に採用されて情報部に来た一人が希少な Win95 ユーザであったため、２人で電子掲示板に「cc:Mail 相談室」「PC 相談室」を開いて教育に努めています。

　会社関係はこんな所ですが、最近の懸念は面接のときにフト見えた小さな黒雲が次第に暗い影を落としつつある点。社長が船井幸雄に心酔しているのです。フナイオープンワールドというサイコの饗宴にも高い金を出して出展しました。『脳内革命』に悪乗りしたサンマーク出版の月刊誌 evah にも出広していますし、力を入れている新商品（輸入住宅）の名前が EVAH。船井や春山のデタラメぶりには最近ようやくマスコミも筆誅をくわえ始めましたが、そんなものを待たなくてもどれでも１冊とって３行読めばハチャハチャは明らか。技術者の多い会社なら話の通じる人も多かろうと探りを入れてみても、揃いも揃ってイエスマンなのかイエスマンを装う面従腹背なのか直言する人は上にはいそうも無い。若い社員の中には不満を漏らしてくる人もいますが、この調子だと私が頭になるはめになりそう。とうとうトルマリンを使った活水器の資料を役員に配る際、信じられない内容、と注記をつけてしまいました。首筋ヒヤヒヤ。

　会社を離れたところでは、NIFTY-Serveでバイオフォーラム（FBIO）のマネージャを続けています。しかしかなりマンネリ気味。あまり出しゃばらずに会員の自主性に任せようとしても思うようには行かない。「下から盛り上がれ、と上から命令する矛盾」に陥ってしまったか。アクセス時間ではとうとうＢクラス落ちしました。ここで個性を反映させた梃入れを行うか、もう少し我慢して自発的活動の勃興を待つか、かなり辛いところです。

　生化若手同窓会は 96 年も活発でした。就職祝賀会もやってもらったし、なんだかんだで２カ月に一遍は宴会をしていうような。別荘を借りての旅行もまたやりました。しかし、皆が薄々感じているでしょうが、“若者レジャー”の季節は終局に向かっている。多人数で集まって一緒に、というのがもともと苦手な私としては、目的別に少人数に分散し、しっとりと味わい深く継続することを期待しています。とかくメダカは群れたがると言います。意味もなく数を増やそうとするのは止しましょう。

　その他では... 地元の地域誌にインターネットについて勝手な講釈を連載しています。ネタ探しを勉強のモチベーションに利用。PB5300cs を買ったけれど故障に泣かされています（今度買うのは互換機だ！）。デジタルカメラを買ったのも去年のこと。それを持って夏に北海道へ行ったついでに「めーちゃん」を訪ねてきました。平穏な生活も、波乱の後はありがたみひとしおでしょうね。見習わなくては。

賀詞受付

いただいた年賀状へ

　回線輻輳回避のため、年賀メールの元旦発送は自粛しました。snail mail → e-mail で五十音順にメッセージを紹介し、ご返事を差し上げています。私信の無断引用がありますが誰宛の返事か当人におわかりいただくためですのでご容赦を。

• Ａさん「最近はインターネットの専門家になっちゃってます」
  　天下のＤ社で専門家なら、これは本物。e-mail address をシールで貼り足してあるのが笑えます。奥さんとご子息（もう６歳ですか）もお元気そうでなにより。
• Ａ（Ｈ）さん
  　昨年の賀状では“今年は「パソコン元年」とする”と書いてましたが果たせたでしょうか。
• Ｉさん
  　動静不明。年賀状が寂しくなってからだいぶ経つけれど... 昨年４月に機会はあったのに会えなくて残念でした。
• Ｉさん
  　バイオフォーラムではお世話になっています。FBIOMUG と JACS のご発展をお祈りします。
• Ｉさん「祝ホームページ開設！　私もそのうち Internet を始めるかも知れませんがまだまだ「道遠し」です。」
  　ってことはまだここを見てはいないのだろう。しかし Internet って大文字で書いたら、それは専用線で繋いだ世界なんだけどな。一足飛びにそこまで進まれたら、端末型ダイヤルアップ組は顔色無し。ところで今は釣りに凝ってるんだって？
• Ｉさん
  　　私に煽られて（？）作ったホームページのアドレスがゴム印で追加されています。末尾の／が抜けてますよ！
• Ｉ（Ｓ）さん「ネコの好きな息子です　トパニャン元気ですか」
  　細川家で預かっているネコは上（背）が黒で下（腹）が白いのでパトカーと逆のニャンコという意味でトパニャンと命名されました。もっともそう呼ぶのは世界で彼女だけ。
• Ｕさん「ホームページを作っても発信できる情報がないので指をくわえてながめています」
  　ご謙遜を。国際比較内分泌会議に向けた非公式情報なんてのは如何でしょう。対象に入れ込んでサケ（鮭）のページを作ってしまうとか。
• Ｏさん「激動、激変・変革てんてんてん... ゆっくりやろうっと。」
  　労組は大変な時代ですね。しかし勤労者の権利を守る団体として再生する絶好の機会ではないでしょうか（またとない、という意味でも）。ご健闘を。
• Ｏさん
  　似顔絵付きでいただきました。あれぇ、こんなに丸くなっちゃんたんですか？（自画像ではなく、社の若い方が描かれたそうですが）　新語辞典も電子ファイルで出しましょう。
• Ｏさん
  　なんかきれいな写真を使ったらしいけれど、モノクロだとわからないよー。
• Ｋさん「30 代突入記念登頂‘高嶺’にて」
  　わーぉ、よく撮れてる写真。誰に撮ってもらったんですか。←被写体を誉めずに撮影者を誉めてどーする
• Ｋさん
  　裏と表の両方に名前を印刷しちゃって。選挙にでも出るのですか。それともお疲れ？　校長ってのは神経を使うお仕事でしょうから。頭はどうか知りませんが。
• Ｋさん
  　家族新聞を送っていただいています。デジタル図書館学会で近くまでいった時にお寄りできればよかったのですが。また動きにくい身になっています。
• Ｋさん「お元気ですか？」
  　はい、元気でやっております。出版会で生物系を担当されるなら、紹介しますから生化若手同窓会の新年会にいらっしゃいませんか？　新年度会になるかもしれませんけど。
• Ｓさん「健康第一で生きています。昨年は３カ月の禁酒をクリアーしました。」
  　有森さんがいったのは「自分で自分を誉めたい」だそうで、「あげたい」ではないとか。丸谷才一によると、禁酒の大敵は慶事だそうで。今年もたびたび挑戦してください。
• Ｔさん「糖鎖工学関連酵素の機能改変の研究などもやろうと思っています。」
  　「E-mail 送って下さい」って、e-mail address が書いてありませんよー（昨年いただいた名刺で見つけました）。新しい研究室での新しい成果を期待しております。
• Ｔさん「二役をこなし、英語も教えています。驚いたことに、教科書に緑川日出子の名があった。ニッソーケイの周辺の人達はみんなどうしているのかな」
  　Ａ先生やＩセンセ、あるいはＳせんせに比べるとあなたの熱意は表彰もの。教師になってから日が浅いからかなぁ。しかし英語を教えているとは... 生徒にとっては竹下登に教えてもらった方が幸せでは？
• Ｎさん「旧年中は大変お世話になりまして」
  　一同深く頷いてしまったりして。ところで禁酒は何分続いたの？
• Ｎ社
  　e-mail を使わずハガキを出すというのは何を考えているのだろうか。ラベルの頭の〒は有害無益ですよ（これって郵政省への撹乱作戦？）。
• Ｎさん「昨年、ついに（やっと？）母になりました。想像以上の自分の親バカぶりに驚いています。今度来たときは連絡下さい。」
  　夫婦別姓の方針を尊重してＮさんとしておきます。メーリングリストではＯ○ねえさんで有名になりましたけれど。Ｏ市に行ったときは知らんぷりしてごめんなさい。しかし北海道お母さん訪問ツアーっつうのもなぁ。
• Ｈさん
  　牛年じゃなくて丑年だよ。
• Ｈ（Ｇ）さん「お仕事いかがですか。コンピュータにへばりつきですか。」
  　会社では机に２台（使える PowerBook と使えない DeskPoor）を並べています。札幌でだったと思いますが噂を聞きました。Ａ社では新しい機械はまずＨさんが試用する。なんとか使えるようなら誰でも大丈夫と判断するとか。
• Ｆさん
  　今ごろオーストラリアにいるはずの二人から。結婚式の前に準備してちゃんと処理していくのは実務家の面目躍如。ところで写真は秋の風景だけど、鎌倉ではさすがに並んだ写真は撮ってない？
• Ｆさん「いよいよ相談室でもコンピューターを買う話が出ているが」
  　なになに「ペンティアムと言われてもペンキ屋さんと聞こえる」とな。わかってないのが Win95 マシンを買うのは無謀だよ。年末状にも書いたけど“安物買いの銭失い”や“身のほど知らずの大枚失い”には用心されよ。でも、きっとここは読めてないだろうなぁ。
• Ｍさん
  　ぶちょ〜、どーせ６日に顔あわせるのにぃ... 会社関係には一通も出してませんよ、ワタシ。
• Ｍさん「莫大量のメールにそなえてメールボックスをクリアする、というのがこれからの年末の風物詩になるのでしょうか」
  　一斉大量メールは顰蹙を買いますよ。虚礼は廃止して発信数を絞り込むと同時に、古き良き習慣に戻ってサイバー年始回りといきましょう。
  　しかし、あなたも親馬鹿だねぇ。
• Ｙさん「FCCA もホームページを作ります。もうジャーナルの TIGG は載っています。」
  　ホームページのアドレスをお知らせください。リンクを張りますし糖鎖工学関連酵素の研究を始めようという人に紹介します。
• Ｙ（Ｔ）さん「なんとかマックを使っています」
  　ホームページを見に来てくださってありがとう。でも、宛名を間違えないでね（かくも印象の薄い男だったとは）。
• Ｙさん「生化若手独身軍団の長老として、若者を指導して下さい」
  　誰をどう指導しろというのだ。正しい足抜けの方法？　それとも...？　それより生化若手子連れ師団を編成したらどうですか。
• Ｉさん「今年もＮＩＦＴＹに、はたまたインターネットに大いにお世話になります。」
  　賀状とメールで二重にいただきました。いい加減な知識を吹き込むと後が恐いので、私も勉強しています。
• Ｋさん（社団法人Ｋ協会のＫさん）「このお休み中に是非アクセス及び発言をお願いいたします」
  　ご、ご無沙汰しています。そうですね、社内ネットワークの作り方（ハード＆ソフト）とかいろいろＴＴＳフォーラムで書く（聞く）ネタはありますので...
• Ｎさん「私共はまだインターネット元年が来ていません。何度も、何度も導入寸前まで行くのですが、まだ踏み切れません。」
  　これが e-mail で来るというのも考えてみると面白い。WWW だけがインターネットじゃありませんよ。
• Ｙさん「一緒にホームページを拝見させていただきました。細川大明神どのがんばってくださいと申しております。よろしかったら http:// …もご覧ください。」
  　見えません、とメールを送ったところ早速対応していただき、さきほどお嬢さんの画像を拝見できました。そういえば、昨年北海道にＯさんを訪ねたときもウシ衣装のお嬢さん（８カ月）に歓迎されたし、ウーンこれからは Gateway2000 の時代なのかな。（この意味のわからない人は、まず「パソコンで生物教育」へ行って年賀状を見、それからゲートウェイ2000 のホームページを見ましょう。gw2k.com でも有効ですが、http://www.gateway.com/ を見ると１行目に「うちは GATEWAY2000 とは無関係じゃ」と書いてあります。英語の不得手な方は www.jp.gw2k.com をどうぞ。）
  　※「パソコンで生物教育」の年賀状は片付けられました。
• Ｙさん「私とＮは共に元気です。ホームページ拝見しました。シンプルで良いですね。」
  　去年のメールではＮちゃんと結婚します、だったのに。関係の深まりが窺われますね。で、したの？まだなの？
  　ホームページは私の信条「頭は軽く、腰は重く」に従って作ってます。ここはちょっとズレてますけど（たぶん FBIO のを見たのでしょう）。
• Ｙさん「７年ぶりに新品のコンピュータを購入し」
  　もはやコンピュータは買うものではなく、借りるもの、という感じ。でも新品のレンタルは人気があって難しいみたいだから結局買っちゃうか。私は MacOS 互換のノートと高速データ通信のできるＰＨＳを狙っています。使うに追いつく稼ぎなし。

画像について

　このページの冒頭を飾る画像は９６年の「末日ノ出」、すなわち大晦日の朝日です。思い立ったのが遅かったので、撮影地（南白亀川河口）に着いたときにはすでに陽は昇っていました。しかしうまい具合に雲が出ていて、まさに日の出の瞬間（?）を収めることができました（インチキくさ〜）。この世にはまだ光明がある、と自分を納得させています（光明の見納めになったりして）。

　またその帰りには念願の「雄蛇ヶ池」にも立ち寄れました。「房総猿沢の池」の名に恥じない農業用水池で、過去に行き着けなかったのは山中の湖というイメージに惑わされていたため。案内表示がなくなっている、と怒ったその目の前に堰堤があったのでした。

　当初使う予定だった「鬼押し出しの一本松」はワケあって蔵の中で待機中。

　撮影はリコーのデジカメ DC-2L。本体とほぼ同価格の PC カードを積んでますが、さすがにこれはオーバースペックだったようで。でも転送が非常に楽。これで画像ソフトがマシなら言うことないのに。