この通り、「ダム」として公安委員会？に公認されています。
2003 年の夏、「阿」を連れ出して埼玉県のダムを巡ってみました。写真をクリックするとやや大きなものが見られます。
狭山市にダム？ って狭山湖のこと？ いいえ、違います（狭山湖は所沢市）。埼玉県西部をご存じの方なら誰もが首を傾げるでしょう。でも、あるんですね、入間川に。もっとも日本ダム協会のダム便覧には掲載されていませんが。
８月の中旬、せっかくの夏休みが長雨三日で流れてしまった腹いせに、「これだけ降ったのなら増水しているところへ！」と「阿」を連れ出した。さすがに利根川とか片品川（「吹割の滝」）は遠いので、まず荒川へ。ところが水位は多少上がっているものの「河川敷まで水浸しで川幅は３倍」という期待した状況にはほど遠い。そこで今度は入間川へ。着いた時はもう暗くなりかかっていましたが、かえって激しい水音に想像力をかき立てらて勇壮な気分になれました。
その時は写真を撮れなかったので、９月15日に一周して撮影してきました。
この通り、「ダム」として公安委員会？に公認されています。
ここが８月に来た水門。今は人が昼寝していますが、その時の水音は平地のものとは思われませんでした。
右岸下流から見た堰。
堰堤とダム湖（と書くのはちょっと気恥ずかしい）。
右岸上流から見たダム“湖”（どっちかというと池という感じ）。中央に見えるのが水門。
こちらは水資源開発公団が造った、堤高156mの重力式ダム。なんでも重力式コンクリートダムとしては日本で二番目に大きいとか（一番は奥只見ダム）。
埼玉県知事選挙（投票率 35.8%）の余韻なんてとっくに消えた9月8日。土建屋ファミリーの堕落の象徴「西秩父桃湖」見物の前座として立ち寄った。R463 から R299 を経て R140 へ。秩父市街からも見えるらしいが運転中は遠くを見られないので、目の前にダムサイトが突然見えた時は驚いた。
発電・治水・利水となんでもござれの多目的ダムで、近年高まるダム批判に気を遣ってか「うららぴあ」なんて資料館を建てて正当性の説明に努めるだけでなく、ダム湖上流までを含め全体を観光地化して「地域に開かれたダム」をアピールしていた。なにしろ点検用エレベータまで無料開放しているのだから半端じゃない（残念ながら時間の関係でこれには乗らず）。
皮肉な話だが、ここを見てから合角ダムに行ってみると、単なる広報企画力の不足かもしれないが、「ゼネコンのためのダム」「箱モノ行政の遺物」という印象を強くする。
余談だが、ことえりで変換しようとすると最初の候補は「浦やマダム」となる。まぐまぐに載ってっていた「お肉マダム」の話は友人が多そう（MS-IME で変換しようとすると鬼熊ダムは「お肉マダム」、浦山ダムは「裏山ダム」）。
右岸広場へ通じる道路から見た浦山ダム。鉄橋をモチーフにしていると言われてみれば確かに橋のアーチが見える。
脇の山にはなぜか階段が。「何があるんだろう？」「貯水タンクがあるんだから、少なくとも水はある」とここでも古い話を蒸し返す。
電動式の案内板まで用意されていました。ボタンを押すと音声ガイドも。
湖畔には「秩父さくら湖」という湖名碑が（西秩父桃湖のに比べて慎ましいことだ）。
堰堤には水位を表す数字が。しかし390って、何の数値？
堰堤から下流を望む。眼下には秩父市街。
堰堤の天端は通路というか広場というか。
これは一体なんでしょうか？
エリック・オア作「浦山ダムカスケード」。
桃の産地でもないのに湖名が桃湖とは？ 知事の辞職で一躍有名になった西秩父桃湖。知事が変わってひょっとすると名前を変えさせてしまうかも、という懸念と期待がないまぜとなって、とりあえず現認しておこうと出かけてみた。ちなみに水没した小鹿野町は「阿」が戦中に疎開をし大学進学までの青春時代を送った土地である。
左岸から見たダムサイト。
右岸高台には「合角 水の パラダイス」というわけわかめな立て看板が。
地図は一応用意されていた。実に奇妙な形をしたダムである。
見よ、この巨石、しかも２つも。浦山ダムのものと比較してみよう。
さすがに気が引けたのか、この石は、湖底となった小鹿野町倉尾地区にあった石です。と立て札が。
これも気が引けたのか一般公募によりと来歴説明が立ててあった。
こちらも天端は歩道として開放されている。
堰堤の柵には地域の行事等を紹介してあるのだが...
テープで貼ってあると言うのが物悲しい。
ヤマメもいた清流だと言うのにこの汚れよう。
ダムサイトより下流を望む。
放水された水の勢いを弱める減勢工。
左岸高台にある展望台への階段。
展望台からの眺め。右下が管理事務所（展示室併設）、左にあるのが「桃源亭」。気恥ずかしいので覗かなかったが蕎麦屋らしい。
女形沢に通じる入り江。
倉尾橋と昭和トンネル。元祖？昭和トンネルは村人が自力で掘ったものらしいが水没してしまった。
狭山湖は東京都の水道用ダムで、ダム湖は「狭山湖」と呼ばれる（最寄り駅の名もかつては「狭山湖」であったが、いまは「西武球場前」）。国内のアースダムの中では面積と総貯水容量で第三位となる立派なもの。兵庫県南部地震後の耐震検査で問題が見つかったため、1999 年から堤体強化工事が行われた。
実は「阿」と連れ立って行ったのは工事の始まる前（おそらく99年）。もう一度きたら、きっと寒桜を見に行った時と同じように驚くであろう。
木立の中に潜む怪しい物体。実は飛びます。
夏草や 兵どもが 夢のあと
昔、ここがスタートのロードレースをやりました。左奥が堰堤。
堰堤が見える。
旧堰堤の上にあった親柱（避雷針）が移設されていた。
右岸、上流側から。
天端は拡幅されていた。
工事中は抜かれていた水が再び満々と。
下流側も整備されていた。
洋館風の第二取水塔。実は高さ 55m もあるという。
湖の上流は二股に分かれている。
下流側には階段が作られていた。
水鳥の楽園（のように見えるが、実はオオタカの営巣地でもあります）。
四阿には東京都水道局による説明パネルが展示されていた。